日本の伝統製法で受け継がれてきた2商品が 「未病ケア無形文化遺産」に認定されました。

8月3日(日)に「未病ケア無形文化遺産」公開コンテストがオンラインで開催されました。

最初に未病総研福生吉裕代表理事より、開催の趣旨説明がありました。
全国各地で受け継がれている伝統的な食文化の中で、健康に寄与する食品を広く認知、普及させることを目的として日本で初めて開催されることが報告されました。

最初の発表は、「丹後の絹塩の製塩法」と塩で健康になる生活「ソル活」の実践法というテーマで、丹後絹塩株式会社小林弘幸社長の発表がありました。

丹後の絹塩は、丹後の美しい日本海の海水を独自の平釜製法で、手塩をかけて作られる「職人の手仕事の結晶」であること、塩の力で健康になる生活「ソル活」で減塩でなく、適塩による現代人の生活習慣を変えていくことを目指していると説明がありました。
現代の「未病ケア」への活用により、ミネラルバランス補完、電解質補給、食の質の向上を目指していくということです。

その後の質疑応答で、コメンテーターの日本塩ソムリエ協会名誉会長の中川功氏より、輸入の塩に頼っている日本で、伝統文化として残すことが大切であるとコメントがありました。

また手代木秀一先生からは、マイクロプラスティック等の不純物の除去についての質問があり、小林社長からは半期ごとの公的機関での水質検査を実施していることが報告されました。
また川嶋みどり先生からは、塩は単なる調味料ではなく、生命の維持に欠かせないものであり、また食べることだけでなく、保存に重要な役割を果たすことを訴求すべきとコメントがありました。

2題目の発表は、株式会社庄分酢高橋一精会長から「日本古来の酢造りと酢の力」というテーマでの発表でした。

庄分酢は1711年以来300年15代にわたり、一子相伝の静置発酵法で60~100日かけてじっくり発酵、熟成させて酢を作り続けていること、また陶器製の大甕の中で有機玄米(熊本産)、麴米、水のみを原料に伝統的な手作りの製法で酢造りを続けていると説明がありました。
そして酢の機能性として、
1.血液の低下
2.食後血糖値の上昇緩和
3.筋肉の疲労回復
4.食欲増進
5.防腐効果
6.減塩効果
が認められていると説明がありました。

続いてコメンテーターの手代木先生からは、毎日酢を飲むようにしており、先日医師から血圧、血糖値に良いから飲み続けるように言われたと話がありました。
川嶋みどり先生からは、食欲を促進する効果があり「未病ケア」にとても良い点、厳選された材料を使っていることはスゴイとお話がありました。
ビネガー発酵料理研究家の岩間明子先生からは、酢酸菌は受け継いでいかなければならない菌、江戸時代から受け継いでいる「蔵付き菌」など文化遺産として伝統を継続、守ってほしいというお話がありました。

今回発表された2商品は、市場に出回っている大手メーカーの商品と違い、地道にじっくり昔ながらに作り続けることに価値を持っていることで、コメンテーターの方達の評価だけでなく、ズーム参加者の評価でも「いいね」の評価が多く寄せられ、今回の2商品の伝統食品の健康への良い影響が改めて認められた審査会でした。

公開テスト終了後審査委員会が開かれ、コメンテーターのご意見や参加者の評決などをもとに審議し、2商品が「未病ケア無形文化遺産」に認定されました。

未病総合研究所は、これからも伝統的製法で作られる「未病ケア食品」を「未病ケア無形文化遺産」として認定し、告知し、広報してまいります。

報告:早乙女和雄

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