「未病総研ブランド100(食品部門)」公開コンテストが開催されました。
少子高齢社会が進行する中で、未病総研では「社会も健康にする健康食品」として「安全性」「機能性」だけでなく、「SDGsに寄与する」食品を「未病総研ブランド」として認定し、推奨しています。
今回は書類による1次審査を通過した大塚製薬株式会社の「SOYJOY」がノミネートされ、各界の有識者と未病総研の会員や一般の方も参加され2次審査が公開オンラインで行われました。
プログラムは未病総研福生吉裕代表理事より「社会を健康にする健康食品とは」というテーマで今回の開催趣旨の話で始まりました。
続いて今回のノミネート商品「SOYJOY」のプレゼンテーションが大塚製薬株式会社ニュートラシューティカルズ事業部田中佑季さんからありました。
大塚製薬グループの大豆事業の考え方や環境を考えた製造工程、17のSDGsの目標に対する貢献度などのプレゼンテーションがありました。
その後、審査員及びコメンテーターの質疑応答に移りました。
審査委員及びコメンテーターは事業構想大学院大学特任教授 西根英一先生(座長)、岐阜医療科学大学薬学部教授 宗林さおり先生、健康事業支援機構理事長 手代木秀一先生、日本リカバリー協会代表理事 片野秀樹先生に生活審査委員として未病総研執行役員 鎌田普明の5名にお願いをし、多くの審査委員から機能性側面や社会的側面から肯定的な評価や今後の展開での要望などがあり、前向きな議論が展開されました。
公開コンテスト終了後、各審査委員の先生からの審査結果報告を基に「SOYJOY」を「未病総研ブランド」として認定いたしました。
報告:早乙女和雄
「未病総研ブランド100 食品部門」公開コンテストの開催について
「社会も健康にする健康食品」のテーマで安心安全とSDGsに寄与する食品を世に推奨するのが主旨です。
会員の皆様と共に、安心の未病社会の価値創出をめざします。
今回の公開コンテスト対象商品は、大塚製薬の「SOYJOY」です。
形式はオンライン形式ですので、どこからも視聴できます。
プログラム、コメンテーターなど詳細は下記のチラシをご覧ください。
●会員ならびに未病サポーターの方は無料で参加できます。
※今後会員になりたい方は無料で受け付けます。
●参加申込は下記の申込フォームから6月21日までにお申込ください。
参加申し込みはこちら
●参加者には前日までに視聴URLお送りいたします。
未病サポーターの皆様へ「未病一口伝言」(紅麹から健康食品を考える)
“健康をもたらすはずの健康食品が逆に健康被害を出している”という事件が起こりました。
そうです紅麹事件です。
その原因とされるのが紅麹を培養生産する工程でプベルル酸という悪性の物質が産生され、これがその後の商品に混入したことが分かってきました。
あってはならない事なのです。
プベルル酸は身体を酸性に向かわせしめ(代謝性アシドーシス)、腎機能障害や精神異常をもたらすからです。
問題はその製造工程の衛生管理の不行届きが第一義ですが、私は機能性表示食品やトクホが「○○が気になる人へ」というあいまいな表現の下で市場に出回っているのも問題ではないかと思います。
“健康な人は普通の食事で宜しいし、病気の方はクスリを継続して飲まれる事”だと思います。
これらの健康食品(サプリメント)を取られる方は実際は未病の方なのです。
自分が未病であるとしっかりと自覚されていれば、その効果や安全性などを検査しチェックして摂取してもらうことができます。
これが未病総研のモットーです。
今回は、未病サポーターの方に自分に合った正しい健康食品(サプリメント)の見分け方、取り方を示しておきます。
【心しておくべきサプリメントの摂り方】
1.合う人と合わない人がいる。サプリメントにも相性がある。
2.3週間試みて改善が見られない場合はやめるべきである。
3.風邪、便秘系健康食品は4日以内で効果がでるはずである。
4.別の病気の場合があることを念頭に置いておく。
5.2種類以上のサプリメントは取らないほうがいい。
6.病気の人がサプリメントを取る場合は、必ず医師に伝える。
併用薬との飲み合わせに注意を。
7.サプリメントにも副作用があることを銘記しておく。
【要注意。怪しいサプリメントのチェックポイント】
1.現代医学で治療困難な癌、アトピー、認知症などに効果を暗示させるもの。
2.包装の豪華なもの。
3.製造年月日の記載のないもの。
4.秘境でしか採れない材料を強調するもの。
5.領収書を発行しないもの。
6.公的医療資格のない者からの勧誘。
未病総研 代表理事 福生吉裕
未病総研の顧問である武見敬三参議院議員が、今回の内閣改造で厚生労働大臣にご就任されましたことお慶び申し上げます。
これまで未病総研の顧問を長年していただき、多くのご助言、「現代未病」に対するご理解をいただき有難うございました。
これからは顧問を離れていただきますが、日本の健康続伸、未病息災のため、全力で厚労大臣として尽力されることをお願い申し上げます。
2023年3月参議院議員会館で左から早乙女、武見議員、福生先生
石井みつこ(苗子)参議院議員に未病総研の顧問にご就任いただきました。
石井みつこ参議院議員は東京・浅草生まれの横浜育ち。
高校卒業後、単身アメリカに留学。ワシントン州立大学から上智大学に編入。
その後テレビキャスター、女優としご活躍され、43歳の時に難病を患う妹のケアのため聖路加看護大学に入学し、看護師・保健婦の資格を取得されました。卒業後、東京大学大学院医学系研究科で保健学博士号を取得されました。
その多彩な才能を生かし、NPOの活動や講演会を通じて政治に目覚め、2016年参議院議員に初当選、現在は予算委員会、農林水産委員会、東日本大震災復興特別委員会理事を務めています。
今までのご経験を活かし、「未病」の普及・推進に理解と協力を頂けると思います。
地域の未病推進イベントで福生吉裕代表が講演を行いました。
6月4日(日)神奈川県川崎市の「にこぷら新地」というコミュニケーションスペースで「健康よろずカフェ川崎」が開かれました。
このイベントはkawasaki Thanks BridgiProjectという団体が主催し川崎市、川崎医師会が後援する市民のヘルスリテラシ―向上のを目的として定期的に開催されています。今回は約30名の方が参加されました。
今回は「今だから、未病のススメ」というテーマで未病総研代表理事の福生吉裕先生と「お酢って新しい」というテーマで(株)ミツカンのお酢の博士、赤野裕文先生のお話がありました。
福生先生から「未病」の解説、「現代未病と古典未病」の違い、症状でわかる未病の兆候などの話を分かりやすく説明され、参加者からは「未病」を理解が出来たし、自分の健康は自分で守る意識が高まったとの意見が寄せられました。
また「未病サポーター研修」の案内があり、参加者に受講をお勧めしました。
次いで(株)ミツカンの赤野先生からお酢の歴史、働き(「内臓脂肪」「血圧」「血糖値」に対する効果)、お酢を利用した減塩メニューの紹介がありました。
その後福生先生と赤野先生の対談に移り、会場からの質疑応答などで「未病」と「お酢」の話で盛り上がりました。
福生代表理事が小倉少子化担当大臣と面談
小倉まさのぶ少子化担当特任大臣へ一言
(未病ケアとセットで少子化対策を)
少子化対策は今や誰も知る日本の重要課題。
その司令塔となっているのが少子化担当特任大臣の小倉将信大臣です。
彼とお話しする機会がありました。
小倉大臣のお父さんは私が所長をしている(一財)博慈会 老人病研究所の前理事長の小倉知巳氏です。
縁があって私をここの所長に迎えてくれた方です。
それと地元荻窪から今度の区議会選挙に立候補された方が小倉将信大臣の秘書をしていたこともあり、久しぶりに応援会場でお会いしました。
人口減少、特に出生率の低下改善策は喫緊の課題です。
さて、その財源となるとこれは医療保険料を含む社会保険料でまかなうことになりますので、少子化対策と同時に未病対策をセットで行うことがより納得がいき、効率が上がることなどを提案させてもらいました。
湯船にお湯を張るのに栓が抜けていれば何もなりません。
少子化対策で出るお湯を増やし、未病対策で栓をしっかりして、「安心安全の社会のお風呂」にするようにやんわりと話して起きました。
3月25日 荻窪区民センターにて
未病総研 代表理事 福生吉裕
武見敬三参議院議員へ「未病総研メソッド」 推進のご支援をお願いしました。
3月20日(月)に福生代表理事と早乙女は未病総研の顧問にご就任いただいている武見敬三参議院議員を参議院議員会館に訪問し、未病総研の基本的活動であるフォーラム活動、「未病と抗老化」出版、未病サポーター研修、「未病総研ブランド100」の活動など「未病総研メソッド」の活動を報告し、今後の応援をお願いしました。
武見議員は未病活動に理解を示し、応援をしてくれます。
特に「未病サポーター研修」のチラシを示して受講者の拡大にご支援をお願いしました。
また「未病総研ブランド100」の推進において「未病ケア食品」「未病テック」の認定を通して未病ケア産業の振興と未病ケアの推進が重要であり、昨年のグランプリアワードに続き今年もアワードを実施することを報告しました。
さらに日本賢人会議所と日本未病学会との共同事業である政府への「未病提言」のご協力をお願いしました。
この「未病提言」は、未病の推進が国民皆保険制度の維持に欠かせないことから、今年中に政府への政策提言という形をとりたいと思っています。
報告:早乙女和雄
東アジア未病共同体活動
少子高齢社会の諸問題を抱えるのは日本だけではありません。
急速な高齢時代は東アジア各国の共通の深刻な課題です。
未病総研は、2016年より「未病」という漢字を理解できる東アジア地域を舞台に医療関係者や企業と連携して‶未病コンソーシアム“を作り、「未病」を健康資源として将来の世代に伝えてまいります。
2016年 中国・長春で長春中医薬大学と「21世紀の人類と健康フォーラム」を開催。
2017年 韓国・太田で韓国KIOM(韓国韓医学研究院)と「未病」を通じての交流。
2019年 台湾・台北で台湾医師会及び国立台湾大学との「未病交流フーラム」を開催。
東アジア各国との交流は福生代表理事と早乙女事務局長が現地に赴き、現地の医療関係者との意見交換、情報交換を通して東アジア未病共同体の構築に向け活動しています。
世界の高齢社会のトップを走る我が国の未病対策は、世界各国から注目されています。
そして高齢社会を迎える東アジア諸国での未病文化圏との交流を通して「未病」の研究、普及、浸透に取り組んでまいります。
「2022年度未病総研グランプリアワード」がオンラインで開催されました。
報告:日本未病総合研究所 早乙女和雄
コロナの感染拡大を受け、7月31日(日)に日本医科大学で開催予定だった「未病総研グランプリアワード」が8月28日(日)にオンラインで開催されました。
「社会も健康にするSDGs食品〝未病ケア食品“を探る」をテーマに開催された「未病総研グランプリアワード」には100名弱の参加申込みがありました。
3名の高名な先生のご講演と4社の「未病総研ブランド100」ノミネート商品のプレゼンテーションがあり、いづれも「未病ケア食品」の認知、普及への熱い思いが語られました。
![](https://www.mibyou-united.org/nms/wp-content/uploads/2022/06/image003.png)
吉田先生からは「未病」の概念説明と日本未病学会の歴史の説明があり、学会の目的、学術研究についての説明、具体的な研究と活動分野の説明がありました。そして学会の中の各部会の説明と機能性食品部会が活動中であることのお話がありました。また代表的機能性としてポリフェノールとカロテノイドの働きと有効性の説明があり、これらの機能性を有する機能性食品の役割は大きいと話されました。
![](https://www.mibyou-united.org/nms/wp-content/uploads/2022/06/image005.png)
![](https://www.mibyou-united.org/nms/wp-content/uploads/2022/06/image007.png)
![](https://www.mibyou-united.org/nms/wp-content/uploads/2022/06/image009.png)
3人の先生からはご活躍の分野での貴重なお話がいただけて大変参考になりました。
休憩を挟んで4社による「未病ケア食品」ノミネート・プレゼンテーションが行われました。今回は多数の応募商品の中から「安全性」「機能性」「適正価格性」「SDGs性」の基準を満たして6月の第1次審査を通った4商品がプレゼンテーションしました。4商品のプレゼンテーションの内容は以下の通りです。
「長岡の人参精」 長岡実業株式会社 技術部 小林孝也さん
「長岡の人参精」は日本古来の製法を受け継ぎ、日本薬局方にも収載されているお湯でじっくり煎じた抽出エキスで、医薬品に準じた厳格な製造管理、品質管理が行われている安心・安全な健康食品であり、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の細胞障害活性を増強することが動物実験及びヒト臨床試験で明らかにされています。
サプリメント「つきみちる」 株式会社グリーンハート 代表取締役 尾都野信子さん
「つきみちる」は特殊製法で牡蠣の栄養素そのままに、安心・安全なマルチミネラルサプリメントとして開発されました。日本人女性の極端な亜鉛不足、水銀の蓄積などの現状を改善し、複数の臨床試験でHba1cや各種ミネラル値の改善が認められました。特に妊娠時系列のミネラルバランスを整えるためのサプリメントとして提案します。
「オーストリッチミート」 株式会社スピーディア 代表取締役 辻 智子さん
ダチョウ肉は低脂質、高タンパク、高鉄分、高B12で、摂取後の血中アルブミン酸の変化、成長ホルモン分泌について有効性が報告されています。そしてダチョウ肉の摂取がアスリートの筋肉増強、高齢者のフレイル予防、疲労や尿酸値の抑制に有効であると考えています。また穀物資源の節約とフードロスの削減に有用であり、SDGs性の高さも認められています。
「セラム・シルクフィブロイン」 ドクターセラム株式会社 代表取締役 吉川育矢さん
「シルク・フィブロイン」は蚕が生み出したシルクに含まれるフィブロイン蛋白を特殊な製法で取り出した成分で、取り出したフィブロインには吸脂生、多孔性があり、食事として摂取した余分な脂や糖を吸着して体外に排出します。また各種試験により、ヒトでのデータ特に未病域、用治療域の方に脂質代謝改善効果と安全性が確認されています。
「未病ケア食品」にノミネートされた4社からのプレゼンテーションの後、コメンテイターの先生より総合コメントがあり、各先生からは素晴らしい内容のプレゼンテーションであり、「未病ケア食品」として期待したいとのコメントをいただきました。
そして4社には未病総合研究所から「未病総研ブランド100認定証」が贈られました。
プログラムの最後には、参加者の皆さんとコメンテーターの先生方との質疑応答が行われ、参加者とコメンテーターの先生方との交流に話がはずみました。
「未病」の普及、浸透にはまだまだ十分ではありませんが、今回のセミナーを通してより多くの方に「未病」を理解していただき、普及にご協力いただけるものと確信しました。