第8回「未病テック」公開コンテストが3月16日(日)にズームで開催されました。
「未病テック」とは、デジタルへレス、ヘルステック、AI技術が急速に進化した現代に、病気以前の「未病」の可視化、予測、改善に役立つテクノロジー商品群を言います。
当日は未病総研の会員以外にも多くの一般参加者も参加され、関心の高さが伺えました。
まず初めに未病総研福生吉裕代表理事から「現代未病」の定義や現状の報告があり、そして未病サポーター研修や「未病総研ブランド」認定などの「未病総研メソッド」の内容についての説明がありました。そして昨年4月に武見敬三厚生労働大臣(当時)に「未病提言」を提出したことや東京都医師会尾崎治夫会長との面談などの活動報告がありました。
続いて今回のノミネート3商品の発表と質疑応答に移りました。最初の発表は、株式会社グリーンハート代表取締役尾都野信子さんより「酵素体質チェックアプリで始めよう。あなたらしい、あたらしい食生活と未病ケア」のプレゼンテーションがありました。
ミネラルバランスの崩れを酵素体質アプリで一人ひとりの体質に合った、新しい食生活アドバイスで「未病ケア」に繋げることが出来ると説明がありました。
続いての発表は、株式会社人間と科学の研究所取締役社長小柴清史さんから「未病センサ
BIT®と解析ソフトウエアBITASについて」のプレゼンテーションがありました。ウエアラブル生体センサBITを胸部に装着し、24時間計測することで‟からだとこころ“の未病状態を見える化することが出来ると説明がありました。
3社目の発表は株式会社HIROTSUバイオサイエンス福岡R&Dセンター長畠中英之さんから「小さな生物が世界を変える、線虫がん検査N-NOSE」のプレゼンがありました。犬の1.5倍と言われる線虫の極めて優れた嗅覚を利用して、尿でがんリスクを安価で簡便、かつ高精度で判定するというN-NOSEは、既に70万人以上の方が受検されていると説明がありました。今回の審査委員・コメンテーターは、座長が事業構想大学院大学特任教授西根英一先生、株式会社未病マーカー研究所代表取締役岡田隆彦氏、株式会社IPPジャパン取締役河本英樹氏、株式会社WELL BE INDUSTRY CEO花高凌氏と健康事業支援機構理事長手代木秀一氏の5名にお願いいたしました。皆さん各界の有識者で、的確なコメントや厳しい質問があり、それに発表各社の皆さんも丁寧な回答がありました。ズーム参加者の方からも質問があり、時間が足りなくなる程盛り上がった審査会になりました。
公開コンテスト終了後、各審査委員からの審査結果報告書を基に審査委員会で慎重に審査した結果、株式会社グリーンハートさんと株式会社人間と科学の研究所さんが「未病総研ブランド」に認定されました。また株式会社HIROTSUバイオサイエンスさんについては次世代の「未病ケア」商品に送られる「プレ・ムーンショット賞」が授与されます。
今年度の「未病総研ブランド」の食品部門コンテストは今夏に予定しています。是非ご期待ください。
(報告:早乙女和雄)