未病シニアサポーター(三重県四日市) 真弓俊昭
※未病で健康「イキイキサロン」名所旧跡巡りで説明する筆者
※四日市宿未病資料館内の未病コーナーで来場者に未病を説明する筆者
三重県の四日市で未病サポーターを行なっています真弓と申します。
福生先生(同級生)の指導の下、東海道四日市宿資料館の中に「未病コーナー」を設け
そこで未病活動を行なっています。
この資料館は、福生先生の実家を改築してつくられたものです。
四日市市役所、連合自治会、福祉協議会等、地域からの協力で設立されました。
もともと診療所跡ですので、資料館としてはスペースが少なく、今のコロナ禍では
密の心配が有るため今現在は閉館しています。
そこで活動としては、できるだけ外に出て活動することにしています。
日々健康でいるためには、「質のいい食事」「適度な運動」「社会とのつながり」と
言われています。
そこで運動と社会とのつながりに着目して、地域の人を集めて、自分の町歩きを行っています。
四日市にある「歴史的な建物や、遺跡」をウオーキングを兼ねて、イキイキ歩きを行なっています。
元々室内でやっていたので、「イキイキサロン」と言う名前がついている活動です。
四日市には旧東海道が通っていて、それを中心にして歩いています。
参加者は、元気なソコソコ年をとった人達なので、おしゃべりをしながらゆっくり見て歩きます。
そしてウオーキングの最後に、未病の話をします。
当然一番に「胸腺トントントン」の話をしました。
自律神経の話とか、血流の話とか、最近は「未病サポーター教本」を使って話しています。
今時期だと、コロナワクチンの話とか、抗体のはなしをしています。
私は医者ではないので、難しい話は出来ませんが、私は以前ある自動車会社で、車の設計をしていましたので、病気や未病の事を車に例えて話しています。
例えば、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」は、車の「アクセル」と「ブレーキ」
血管は燃料管、ガソリンは血液とかに例えて話すと、一般の人にも分かり易い様です。
説明は、おもしろおかしく、ダジャレも入れて、NK細胞増加に寄与しています。
月1回の1時間半ペースで、毎回15名から20名の人が参加してくれています。
女性の参加が圧倒的に多く、私としてはハーレム状態です(笑い)。
次に四日市には、伝統的な祭りがあり、各町からいろいろな山車やねりが出ます。
大入道や大名行列等々15位出ます。私はその中で、鯨船を行なっており会長もしています。
100年も前の古い船の山車です。鯨船は何トンもの重さがあり、操るのに大変な体力を必要とします。鯨船をやる人も年々高齢化し、体力が衰えてきています。
若い人が入って来てくれればいいのですが、なかなかやってくれる人が増えません。
毎月1回練習をしますが、そんな時に健康の話が出ますが、もともと元気な人達ですが
未病の話をすると熱心に聞いてくれます。
次に四日市宿資料館の未病コーナーの活用としては、コロナ禍前は資料館を訪れた人が覗いていって、時々「未病」って何?とたずねたり、こんな症状があるんだけどどうですかと質問されました。
この様な人はだいたい、もう未病の段階を通りすごしていて、病気のゾーンに入っていますので、病院を紹介することが多いです。
今は時間を見つけて、私の周りの人たちの健康についての相談とか、会社の若手スタッフ(50歳前後)の健康相談をやっています。
65歳以上の高齢者の人の方が未病に対して関心を示してくれていて、未病が本当に必要な年代の男性は、未病の話をしてもなかなか本気になってくれません。
健康診断結果では、悪い数値が出ているのですが自覚症状がないと、未病の話をしても「はい、はい」と言って聞き流されてしまうのが現状でした。
そんな人達でも、根気よく、誰誰さんがこんな病気になったとか、いろいろな事例を話していくと、やはり自分の健康について心配になるのか、最近時は45歳~55歳位の会社のスタッフが、健診データーを持ってきて、セコンドオピニオンを教えてくれませんかと言ってきたりもします。
今では何人かの人が、たばこをやめたり、お酒の量を少し控えたり、腹八分目をやったり、健康ジムに行くようになったりしています。
しかしながら、毎日続けるのは難しい様です。それが人間だと妥協しているところもあります。
これからますます高齢化が進み、平均寿命と健康寿命の差を縮める様、自分も含めて未病サポーターとして頑張っていきたいと思っています。